”信用”と”信頼”。
これらは近しい意味でありながら、人間関係においては重みの違うものになります。
信用も信頼もどちらも信じる事です。
しかしその信じるものに感情が入っていないのが信用、入っているのが信頼といったところでしょうか。
つまり信用とは事務的なものです。
信じる信じないの二択の中で、ただ信じる方に選ばれただけという事になります。
一方で信頼には「信じたい」という能動的な感情によって、信じられているというイメージが読み取られます。
相手の感情をも巻き込んで、信じられるべくして信じられる。
これが”信頼”ではないでしょうか。
すなわち、あなたが読み手との関係で目指すべきなのは、”信用関係”ではなく”信頼関係”なのです。
”信用から信頼にまでどのように持っていくのか”
今回はその方法についてお話していきます。
読み手への理解の姿勢をとる
”相手から信頼を得たいのなら、まずあなたが相手を信頼する”
これは文章に関わらず、友人関係でも同じであると思います。
読み手の立場を肯定していくような書き方が好まれます。
これは信用を得るための文章を書くときの、”読み手に寄り添う”事と同じと捉えていただいて構いません。
信用を得る際も、信頼を勝ち取る際も、繰り返し読み手の目線に立つのが第一歩です。
それゆえ読み手と同じ立場にいることをアピールすることも効果的です。
あるいはセールスレターの定番として次のようなストーリーを挟むこともあります。
「昔はあなた(読み手)と同じ苦しい立場だったが、この画期的な方法を発見して以来大成功しました」
このタイプのストーリーは使い古されている感が否めないです。
なのでよくレターを読むような人に対してはあまり効果がないように思われます。
ただ、ストーリーの伝え方次第では信用を経ずに一気に信頼関係まで構築できるほど、強力なものになります。
読み手の聞きたいことを語る
人は自分に不都合な事や関係のない事が書かれているものは、無意識でシャットアウトしてしまうものです。
私たち書き手が伝えたい事が、読み手にとってはどうでもいい事である、なんて事も少なくありません。
いきなりの売り込みなどは良い例でしょう。
書き手としてはどうしても売りたいがために商品の宣伝をする。
読み手は商品に興味がないのでその宣伝を読まない。
お客様は、販売者の「買ってくれ!」という悲痛な叫びは聞きたくないのです。
逆に、読み手が聞きたいこととは何か。
それは、読み手自身の悩み、またその解決法です。
セールスレター内であれば、その商品で、どんな悩みが、どのように解決するのか?
それによりどういった未来が待っているのか?
このように読み手自身に直接関係した事を書いていくこそが、読み手の役に立ち、それが信頼へと繋がっていくのではないでしょうか。
また”読み手の聞きたい事”というのは読み手の興味を刺激する事にもなります。
たとえ第一の”読まない”の壁を越えたとしても、最後まで読み続けてもらえるとは限りません。
なのであなたの伝えたいことも読み手の聞きたいことと絡めて伝えていけば、読んでもらえるようになるかと思います。
まとめ
今回は信頼を得るための文章を書く方法についてお話しました。
このブログの他の記事を読んでいただければわかると思いますが、”読み手への理解の姿勢を取る”事も”読み手が聞きたい事を語る”事も以前にお話した事になります。
すなわち、”信用を得る”、”説得をする”などを一つ一つこなしていくうちに自然と”信頼を得る”事もできる、という事です。
先ほどもお話したように”信頼”とは、相手の感情も巻き込んでいくもの。
一つ一つの積み重ねが、結局は最も強固な信頼関係を作っていくのではないでしょうか。
そういった事を考えながら、文章を構成し、独佐野信頼を集めていってください。
では、また次回。