文章に説得力を持たせる本質的方法とは

前回の記事では、あなたの信用を得る文章の書き方をお話しました。

前回の記事はこちら⇒読み手からの信用を得る文章の書き方

テクニックで信用を得る方法もありますが、頭が良く判断力のある読み手にはそれだけでは通用しません。
彼らは様々な文章を読んできているため、どんなテクニックを使っているのかという事を一瞬で見抜いてしまいます。

このような読み手は、賢く商品やサービスを利用してくれるため特に大切にすべきですし、彼らを引き込む文章を書ければ一流です。
こうした賢い読み手を引き込んでいく一番の方法が、説得をするという事なのです。

読み手を説得するためにはテクニックだけでなく、文章構成や内容から計画を練って書いていかなければなりません。

”どんな情報をどの順番に伝えていくのか”

”情報をどのような形で伝えていくのか”

こうしたところから計算して戦略を立てていく必要があるのです。
ではその説得の具体的な方法について見ていきましょう。

自分の主張に対し、その理由を逐一説明する

主張をただ淡々と書いていくだけでは、根拠もなくただ感想を並べただけのように思われてしまいます。
また、意見の押し付けのような印象を与えるのため反発を招く事もあるでしょう。

ここで主張に理由を書き添える事で、あなたの主張に説得力を加えていく事が可能になります。
主張の理由を添えるだけで読み手はあなたの主張を受け入れやすくなるのです。

それに加え、その理由が論理的で筋の通ったものであるほど説得力も増していきます。

一つ一つの主張に丹念に理由を書いていく。
そして読み手の”なぜ”、”どうして”という疑問を解消する事で、より読み手に納得してもらえるわけです。

客観的な説明をする

”客観的な説明”というのは、ここでは読み手の立場から説明するという事です。
あなた自身の立場から一方的な説得を受けても、読み手には響かないでしょう。

読み手の立場から見て、”どんな説得を受ければ納得できるか”を考えるのが効果的です。
常に読み手の立場に立って納得のいく論理を積み重ねていく事が説得における最大のポイントと言えるでしょう。

誤解しないでいただきたいのは、偏った意見を述べてはならないわけではないという事です。
ただし偏った意見でも、読み手から見て納得のいく説明さえされていれば受け入れられるのです。

あなたにとって都合の悪い事、反論も伝える

”読み手の立場に立った説得”に関連した注意事項になります。
あなたにとって都合の良い事ばかりを読み手に伝えても不信感を招きます。
それはあなた自身の立場のみから見た、あなただけに都合の良い論理だからです。

都合の悪い事を隠していたのが読み手に伝わった際、読み手は今後一切あなたの言葉に耳を傾けてくれなくなるでしょう。
あらかじめ都合の悪い事も伝える事で、あなたの主張に客観性を保つ事ができるのです。

その上で悪い点をカバーするような説明を加えれば、読み手にマイナスイメージを持たれる事もなく、むしろプラスに働く事と思います。

反論についても同様です。
あらかじめ反対意見を提示して、意見の多様性を提示するだけでも、あなたの言葉に客観性が生まれます。
その上で反対意見を論理的に潰していく事で、あなたの意見の正当性が出てくるというわけです。

まとめ

今回は文章に説得力を持たせるための本質的な方法に迫りました。

客観的に論理を展開していく。
ときには自分に都合の悪い事も伝え、それを補う説明をする。

これらを意識して読み手の”なぜ?”、”どうして?”に一つ一つ答えていく事で読み手は納得し、あなたの説得は最大限の効果を発揮するのです。

では、また次回。

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