コピーライティングのテンプレートは有効か?

コピーライティングの作業は、ときに悩み考え、苦しいものです。

完成したコピーを眺めて”本当にこれで上手くいくのか?”と悩む事も、ライターとして仕事をした経験がある方なら理解できるかと思います。

そんなときにテンプレートなどを使って「言葉を当てはめるだけで完成できたらいいな」という思いに駆られる事もあるのではないでしょうか。

実際、そういった欲求に訴求している教材も数多く出ており、私もノウハウコレクター時代に購入したものもあります(笑)

しかし、果たして”コピーのテンプレートはきちんと機能するのか?”
その本質的な部分について考察していきたいと思います。

テンプレートの欠点

まず最初に結論を言いますと、私は”テンプレートは使ってはならない”という立場です。
それはテンプレートにはいくつか重大な欠点があるためです。

1つは、自分自身のスキルが身につかないという事。
テンプレートにばかり頼ってしまうと、自分自身で文章を考えるという習慣が無くなってしまいます。

いざテンプレートなしで書かざるを得ない状況に陥ったとき、なにも書けなくなってしまうというのはライターとして致命的です。

ライターとして仕事をしていきたいなら、たとえ苦しみながらも少しずつでも実力をつけていき、様々な状況に対応できるようにしていくべきだと私は思います。
(苦しまずに楽しんで実力をつけられるのであれば、それに越した事はありませんが)

2つ目はオリジナリティの問題です。
テンプレートは当然ながら、言葉を当てはめるだけで文章を作れてしまうので、誰が使っても似たような文章が出来上がってしまいます。

また、テンプレートの使用者があなた一人だったとしても、あなたが書く文章が均質的で、似たようなものになってしまいがちになります。
要はテンプレートさえあれば、誰が言葉を当てはめてもいいという状況になってしまうのです。

当然、あなたが書き手である必然性はなくなってしまいます。

文章におけるオリジナリティというものは、あなた自身の大きな武器になりうるもの。
テンプレートはその大きな武器をあなたから奪ってしまう危険性も秘めているのです。

効率的に文章を書いていく為に

以上の事から、私はテンプレートの使用は全くお勧めしていません。
ライターとして生きていくには、害しかないものであるとすら考えています。

ただ効率的にライティングを行っていくという考えは悪い事ではありません。
そこで私がお勧めしたいのは、作業工程のマニュアルを作るという事。

確かに「言葉を当てはめて文章を作っていくテンプレート」は害だらけですが、作業工程をテンプレート化していく事は効率的です。

例えば、”クライアントとの打ち合わせで、何を話し合えばいいのか”、”リサーチで何を調べていくのか”...など、1つ1つをチェックリストとして作っておくと便利です。

もちろん、あらかじめ想定しておいたものばかりで全てが解決する事はないかもしれませんが、少なくともいくつかを想定しておくと、想定外の事だけ対応すれば済みます。

仕事をする際に、手順や作業工程を意識して書き並べていくだけでチェックリストはできてしまうので、是非作ってみてください。

では、また次回。

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