コピーライティングにおけるリサーチの重要性とその方法

成約の高いコピーを書いていくためには、
ターゲットとなる読み手の願望や悩みを捉えていく必要があり、
成約の取れるコピーをかけるかどうかは、そのターゲットの志向を正確に読み取れるかどうかで決まってしまいます。

ターゲットの志向を高い精度で理解できているコピーライターは、
その情報をもとにコピーを書くことで成約率を上げていく事が出来ますが、
そうでないコピーライターは見当違いのコピーを書いてしまう事になるからです。

そのためコピーを書く前に、ターゲットの情報を取り入れていく工程としてリサーチの意義があるのです。


そして実際にリサーチをしていくにあたっては

”ターゲットはそもそもどんな人達なのか”
”ターゲットの何を調べていくのか”


は事前に明確にしていく必要があります。


書いていくコピーと全く関係のないターゲットの情報や
ターゲット以外の情報を得たところで、何の役にも立たないからです。

対象や内容を事前に認識した上でリサーチをしていかなければ、
そのような役に立たない情報に翻弄されて、
本当に重要な情報を得られないという事も起こり得ます。


そこで今回は、リサーチの重要性とその方法について
講義していきたいと思います。

そもそも、なぜリサーチが必要なのか

何故、コピーライティングにはリサーチが重要だと言われているのか。
それはコピーの目的を見ればおのずと分かってきます。

そもそもコピーの目的は、読み手に何らかの行動を起こしてもらう事です。

もちろん読み手に行動させることとして、ビジネスにおいて具体的には
最終的に商品の購入やサービスの受注などの成約が主なものだと思います。


ただ、その読み手が本当に必要とする内容の商品やサービスでなければ
ビジネスとして正当性に欠くものになりますし、
読み手に響く言葉や話をしていかなければ、適切に売り込んでいく事も出来ません。

読み手が必要としないものを言葉巧みに成約させてしまうのは、詐欺行為にも繋がりかねませんし
仮に誇大表現などのないクリーンなコピーだったとしても次のビジネスに繋がる可能性を下げてしまうため、
不適切な人に成約するのは、長い目で見れば損失しか生まないからです。


そこでリサーチが有効になってきます。

あらかじめ、読み手が欲している事や悩んでいる事を把握しておき、
その読み手に響く言葉や話を事前に知ることができたなら。

おそらく、反応の高いコピーを書いていく事ができるのは
容易に想像できるのではないでしょうか。

少なくとも書くべき文章の内容に困る事はなくなると思います。


リサーチをする事によって

・読み手の反応の高いコピーを書くことが出来る
・読み手に伝えるべき文章内容に困らなくなる

これら2つのメリットを享受することが出来るようになるのです。

コピーライティングにおけるリサーチの対象

では、何をリサーチしていけばよいのでしょうか。

コピーを書くにあたって、リサーチ対象はそう多くはありません。

あまりに多くの物事を調べていくと情報量が多くなってしまい、
却ってコピーを書いていく際に足かせになってしまう恐れがあるためです。


なので効果的にリサーチをしていくために、
リサーチに対象は以下の3つで十分だと思います。

1、見込み客
2、商品や媒体
3、競合他社

これ以外にもリサーチによってコピーライティングを
より有効なものにしていく事が出来る対象はあるかもしれませんが、
調査対象を広げてしまうとキリがありません。

リサーチは当然、徹底するに越した事はありませんが、
突き詰め過ぎるといつまで経っても推敲できなくなってしまいます。

そのため最初のうちは上の3つの項目に絞って
リサーチを行っていく事をお勧めします。

見込み客のリサーチ

まず最初にするべきなのは、
書いていくコピーのターゲットとなる見込み客(読み手)のリサーチです。

コピーにおける宛先となる読み手については
コピーを書く際に最も注意を払ってリサーチしなければならない対象であり、
この見込み客のリサーチ無くしてはターゲット不在あるいは、
誤ったターゲット宛てたコピーにしかなり得ません。

あくまで書いた文章を読んでもらえる相手、
つまりこちらのオファーを受け入れてくれそうな見込み客のことは理解した上で
コピーは書いていかなければならないんです。


また読み手にコピーを読ませていく段階からして、
そのコピーを読むことで得られる何かしらのメリットが必要になります。

読み手はネット上にある文章に対して、
それを読むメリットやベネフィットを感じられなければ
そもそも文章を読もうともしないからです。

よく読まれる文章では”知りたい事が書かれている”という読み手のメリットがあり、
読み手はその知りたい情報を得るために文章を読んでいくのです。


読み手が知りたい事というのをさらに踏み込んで言及すると、

”見込み客の悩みを解決する方法”
”見込み客の望みを叶える方法”


などがあたります。


純粋に知識欲を満たすためだけに情報を得たいという読み手も稀にいますが、
大半の読み手は悩みを解決したり願望を叶えたりするような情報を求めて
コピーを読んでいく傾向にあるため、直接的に購買行動に繋がるのはこれら悩みや願望であると言えます。


すなわち

”読み手が何に悩んでいるのか”
”読み手が何を望んでいるのか”

さえ把握できれば、
それらを解決・叶える方法を望むターゲットを絞ることが可能になるのです。


ターゲットを絞り、その悩みや願望が分かっていれば、
文章による価値提供や商品セールスの導入などは容易になっていきます。

これら読み手の悩み・願望さえ理解できれば、
コピーを読む意欲からオファーを受け入れる段階まで一貫して読み手の思考に沿った
成約率の高いコピーは簡単に作成できるからです。


さらに

”見込み客がかけてほしい言葉や響く話の内容は何か”

を調べてコピーに盛り込んでいく事で
読み手の同意や共感を得ることに繋がり、
最終的には商品の購入という行動を引き出していく事が出来るようになっていくはずです。

売り込んでいく商品(オファー)のリサーチ

こちらは実際にセールスしていく商品(オファー)を対象としたリサーチです。

いかにコピーのターゲットが定まっていても、
売り込んでいく商品のターゲットや効能が
コピーのターゲットに沿ったものでなければ高い反応は取れません。

もちろん、コピーのターゲットと商品のターゲットが完全に一致している必要はありませんが、
少なくともそれぞれのターゲットがコピーによって擦り合わせられるだけの近しい属性でなければ、
高い成約を得ることは厳しくなります。

ここでのコピーは、何かしらの悩みや願望を抱えているターゲットに対して、
その解決策として商品を提案していく役割を担うものを言います。


セールスレターだけでなく、ブログの記事やメルマガなども1つずつ戦略的に作成することで、
それが直接的に商品を提案するコピーでなくとも、
読み手を徐々に商品のターゲットへと擦り合わせられるようになります。


なので、商品のリサーチに関しては

その商品は何の悩みを叶えられるのか
その商品は何の願望を叶えられるのか

が焦点になります。


また商品の性質から逆算的に、
その商品を必要とする潜在的なターゲット層を特定することも可能です。

商品の対象者こそコピーで最も成約を狙うべきターゲットに他ならないからです。

競合他社のリサーチ

同じようなターゲットを対象にビジネスを行っている他社をリサーチしておくと
コピーを書くときはもちろん、ビジネスモデルの研究などに役に立つ情報が手に入る事は多くあります。

コピーを書く際にも競合を避けたり、効果のある売り込み方を発見出来たりと
他社をリサーチする旨みは大きいはずです。

特にインフォプレナー(情報販売者)やアフィリエイターとしてビジネスを行っていく上では、
需要を調べたりテーマを決めたりするうえで有効です。

競合相手の具体的なリサーチ方法としては、
自分の売りたい商品や媒体と競合しそうなセールスレターや媒体を見ていく
というのが主なものになります。


ライバルの強みや弱み、方向性などを調べていく事で、
自分自身が打ち出していく方向性や伸ばすべき長所が見えてくるはずです。

競合のリサーチとしては

”ライバルはどんなターゲットを対象としてビジネスをしているのか”
”ライバルはどのような集客手段を用いて見込み客を集めているのか”
”ライバルはどのような商品を扱っているのか”


などを見ていくことが一般的なものになります。

ライバルのリサーチで得た情報は、自身の販売戦略に取り入れたり
ライバルのした失敗を避けるようなことに使う事が出来るはずです。


またリサーチした結果、ライバルが弱いということが分かれば
敢えて競合するようなマーケティング戦略をとっていく判断も出来ますし
勝てないほどライバルが強いと分かったなら競合を避けて
別のターゲット層を取り込む判断をしていく事も出来るようになる
のです。


コピー作成に対しては、

”ライバルが見込み客に対してどのような訴求をしているのか”
”どのような言葉で見込み客が反応しているのか”

等の情報は競合を調べていく事で見つけられると思います。


特にこれらのリサーチは
SEO対策が必要なブログ記事推敲においては最重要事項になります。

SEO対策については記事の中に入れていくキーワードが重要になっており、
”読み手がどんなことを知りたくてそのキーワードで検索してくるのか”ということは
検索エンジンで既に上位表示されている記事を調べるのが最も手っ取り早いからです。


このように競合のリサーチはコピーライティングだけでなく
マーケティングの学習などにも幅広く用いられたり、
時には最重要なものにもなります。

とはいえ、見込み客や商品などのリサーチとは違い
必ずしも必要ではない場面も多く、細かく調べてもキリのない部分でもあるため、
必要な時に必要なだけ調べていくと良いかと思います。

コピーライティングにおけるリサーチの重要性と方法 まとめ

今回はコピーライティングの
事前リサーチの重要性とその方法について講義しました。

リサーチはライティングのスタート地点と
ゴール地点を結ぶための地図のようなものです。

スタートが、媒体に訪問してきたばかりの読み手の状態であるならば、
ゴールはその読み手がこちら側の意図に沿った行動をしてくれる状態になります。

読み手の初期状態を理解していなければ、
適切にゴールまで促すことは厳しいはずです。


またゴールを見誤っていれば到底、
読み手に望む行動を促すことなどできません。

コピーライティングとは、このスタートとゴールを実際に結ぶ作業であり
リサーチさえ適切に出来ていればそこまで難しいものでもありません。


逆にリサーチが出来ていないからこそ、
多くの人はコピーライティングに困難を覚えるのだと思います。

ぜひリサーチを適切に行って、円滑に推敲していってください。

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